湯船に身を沈めた時、妻として母としての役割から解放されて、蘇えるのは女としての悦び。永らく忘れていた身を焦がす官能に身体の芯は甘く濡れて、かすかに漏れ出る吐息はいつもに比べて艶やか…。湯煙を縫うようにして一人の男が入って来た。洗い場に荒々しく腰を下ろして湯浴みする。夫の弛緩した肉体とはまるで違う引き締まった筋肉の躍動に我を忘れて恍惚とその眼差しを這わせれば、隆々とした肉棒にどうしても目は行ってしまう。軽く会釈をし湯船に入る男に人妻は引き寄せられるように身体を預けて…。
…